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Impression

家を出るのが遅すぎるかなぁ、と思ったのですが、
ここで行かなきゃ女がすたる!(?)と思って
13時半過ぎ、出かけました。

マルモッタン美術館の最寄駅までは難なく到着したのですが、
美術館が・・・見つからない・・・。002.gif

途中までは表示が出ていてその通りに来たのですが、突然その表示がなくなった。
ちょっとぐるぐるしていたら、「PARISはここまで」的な表示が出てきてびっくり005.gif

良く迷子になる私、「違う、この先じゃない、絶対違う!」と変な勘が働いて、踵を返しました。

今思うとその勘にしたがって良かった(笑)

色々歩いていたら、美術館の標識が復活!
・・・なんとかなり遠回りしていた模様。

建物はそれらしいのを見つけたけれど、入り口がわからず008.gif
中で作業をしていたおじさんに質問したら、「すぐそこだよ」と教えてもらった。
・・・さっき、通ったところじゃない。全く目に入っていなかった私070.gif

とまれこうまれ、無事美術館に入館。
ちょっと無愛想な係りの人に入館料10ユーロを払い、オーディオガイド料3ユーロも払う。
初めてだったのですが、ここの美術館では自分の荷物を預かってくれます。
というか強制的に預けなければいけません。写真撮影NGです。(フランスでは珍しいんじゃないかしら)

さて、入ったものの。

どこから見るんでしょう??005.gif

マルモッタン美術館はもともと邸宅だったところをのちに美術館にしたものなので、
順番も何も、自由に見てちょうだいよ~ってかんじです。

しかし、オーディオガイドのお金を払ったはいいが、機械はどこで借りるのか・・・

1階、2階、お土産屋さんと回ったけれど、それらしきところが無い。
らちが明かないので質問したら、なんと入り口のクロークで貸し出してるとのこと!
なんだ~最初に言ってよ~。・・・って言われたけどわからなかったんだろうか? orz


マルモッタン美術館、平日の午後に行きましたが、人は少ないし、のんびりできてとてもよかったです。
オーディオガイドも多すぎず少なすぎずでちょうど良い解説量。

ナポレオンに関わるものがたくさんあります。肖像画や調度品等々。

大きな時計が飾られてあり、解説文を見ると1日2度(4時と16時)、時計の仕掛けが働くとのこと。
朝は当然無理なので、16時が狙い。あと30分くらいあるのでそれまで絵画鑑賞に集中しました。

2階には細密画のコレクションがたくさん。
カリグラフィーが美しい!
見ているだけでうっとりします・・・016.gif

私はキリスト教のことをほとんど知りませんが、
知っていたら「あのシーンだ」「このシーンだ」とわかって面白いんじゃないかなぁ・・・と、いつも思うんだよね。
勉強しなくては。でも、その信仰にはまりたくはないんですよね、実は。


しかし。マルモッタン美術館といえば、何はさておき「印象派」でしょう!016.gif

地階にはモネの作品が一堂に会しています。
有名な睡蓮も数点展示されています。

しかし一番見たかったのは、これ!

「印象・日の出」。


そう、あの有名な「印象派」の発端となった作品です。


もうね、ずっと見ていたくなる感じでした。

まだ眠りから覚めきっていない風景の中に、鮮やかな朱赤の太陽。
テレビや写真で見ていたものより、ずっとビビッド。
蛍光色みたい。

静だけど動。

この絵の前に私1人が対峙できる、この幸福と言ったら053.gif


至福の時間でした。

(しかし、モネの絵を見ている最中、ずーーーっとイタリア夫人が絵の説明を大きな声でしているのが非常に残念だった。。。
 たった一人の人に説明するのに、なぜそんな大声をあげなければならんのか。033.gif


そのほかにも有名な太鼓橋を描いた作品や
バラの庭を描いた作品もありました。
同じモチーフ、同じ構図で描かれた数枚の作品は、色遣いが全く違っています。
それは、モネが晩年になって苦しんだ白内障の影響でしょう。
それでも、描くという行為。描くことに向かわせる情熱。
その感情は私にはうかがい知れないけれど、真摯な気持ちが痛いほど伝わってきました。


やっぱり、芸術って、素敵。

Impression_a0006933_3451356.jpg ちょっと映りが良くないけど、美術館の入館証とオーディオガイドチケットの裏面です。
右は上にも書いた「印象・日の出」、左はルノワールの描いたモネです。二人は仲良しだったみたいですよ。
by cayos | 2011-09-13 14:52 | 美術

最近あまり言葉を発していない!せめて文字にして発したい。毎日更新できるようがんばります。


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