小津映画は日本人の心かも。

晩春
/ 松竹
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ケンさんのお勧めで観て観ました。
いいです。ものすごくいいです。

言葉が本当にきれい。
脚本もシンプルでいいし、そして女性の音使いもきれい。
動きもきれいですね。
特に女性のこまやかな心遣い。
「タオル」って言われたとき、たたまれたものをそのまま差し出すのではなく
使いやすいように広げて、二つ折りにする・・・など
今、失われつつある日本の情緒を感じました。

カットも最高。
役者を映す角度(特に左肩越しに横顔を映す描写)、
これ一つで役者の心情が伝わってくるんですよね。
余計な言葉での説明ではなく、描写で分かる。
また、光と影の対比とかがとってもきれい。

ストーリーもとってもじんわりする。
私に映画を勧めてくださってケンさんが

>晩春は、そんな父娘の
>究極のラブストーリーでもあるんだ。

と、教えてくださったけれど、まさにそのとおり。

お互いへの思いやりが深すぎて、なかなか離れられない父娘ですが
やはりお互いへの思いやりで、それぞれとして生きていこうとする。

私も妙齢(かなり過ぎましたが・・・)の娘として、想いが重なる部分が多々ありました。
原節子演じるのりちゃんほど、私はお役に立っていませんけれどね笑

笠智衆はやっぱり味があります。
杉村春子も、やっぱりものすごくうまいです。作品に軽妙さを与えています。
笑いあり、ホロリとさせるものあり。
良い作品は今見ても、やはり良い作品なのですね。
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by cayos | 2005-11-17 13:06 | 映画

ずっと放置してました!ちょっとずつまた更新しようと思います。


by cayos